この度、歴史と伝統のある四日市ロータリークラブ会長を拝命し身の引き締まる思いです。様々な研修会を通して改めて歴史と伝統の重みを感じました。
今年度マッキナリー会長は、スコットランド出身で2016 年まで歯科医をされていました。会長テーマは「世界に希望を生み出そう(CREATE HOPE in the world)」です。「私たちの目標は破壊的な紛争から世界が立ち直れるように、希望を取り戻す事です。そうすれば、私自身の為に持続可能な変化をもたらすことが可能になります。」と言われています。その為には、平和の推進、継続の力、メンタルヘルスの3点を重点施策として挙げられております。
第一番目は平和の推進となります。世界に希望を生み出す重要な方法となるのは、平和に重点的に取り組む事が大切であり、ウクライナの人々を支援するために世界中のロータリー会員が様々な活動をされてきたことを言及され、ロータリーが人道的支援に力を入れ、ウクライナだけではなく、イエメン、アフガニスタン、シリア等、世界の多くの地域に平和が実現しない限り、本当の安らぎは無いと指摘され、「平和とは、希望が根づくための土壌です。」という事を言われております。
第二番目として、継続の力を強調されております。過去のリーダーの取組の継続を実行し、ご自身でも「女児のエンパワメント」を継続しDEI(多様性、公平さ、インクルージョン)を強調、継続されていくという事です。またポリオ根絶に関する活動も、「ポリオのない世界」を目指し、ロータリー会員がポリオ根絶活動をリードすることが今まで以上に大切だと力説しておられます。
第三番目として、メンタルヘルスの取組を挙げられております。新型コロナウイルスの世界的流行により、多くの人が家族を失い、社会的なつながりを断たれ、特に若い人たちの教育や育成が妨げられており、その結果、世界でメンタルヘルスの問題に直面している人が増加しているということです。ロータリーがメンタルヘルスの改善に取組む事で人々に希望を与え、ロータリーは会員と奉仕を受ける人達の両方を支える組織として周知されるべきだと述べられております。そして「他の人を助ける事」で、本質的に自分自身が助けられるのです」という奉仕の精神を述べられておられます。
そして最後に、ロータリーは、私たちが得意とする事を継続すると同時に、変化を積極的に受け入れ、自身とそれを取り巻く世界の平和に力を注ぐことで、より平和でより希望のある世界を築くことができると言われております。
また、テーママークは、スコットランドのアーティストであるジョン・ロウリー・モリソンさんが良く使われる色であり、世界の色を反映し、ロータリーが本年度注力すべきことを反映させたいとの想いから作られたとの事です。
これを受け地区篠原一行ガバナーの地区方針は、「奉仕の心を未来につなげよう」となります。日本のロータリーは、例会をとても大切にしており、入れて学び、出でて奉仕せよ、例会の場で奉仕の理念を学び、奉仕の心を繋げていく事が大切であるということを言われております。例会で多くの事を学び、奉仕の心を磨き、奉仕の実践をして、奉仕の心を多くの人たちに繋げていく事で、奉仕の輪が広がり、地域社会の発展、ひいては世界の発展、世界平和に貢献できるようになると信じているという事です。特に日本では、
第二次大戦中でも、我々の先輩はロータリーの名を隠して例会を守り続けてきたという事で、例会を大切にしていきたいという事でありました。
最後に私の所信として、マッキナリー会長、篠原ガバナーが言われているように、不易流行として、歴代会長が取り組んでこられたポリオ撲滅始め様々な活動の継続をしていき、四日市ロータリークラブの伝統のバトンタッチが出来るように、また時代に応じて何か会員様のお役に立てるような事が出来ればと思っております。そこで、今年度の四日市ロータリークラブのテーマとして「つなげよう、未来に」とさせていただきます。一昨年、昨年と自分自身がすい臓がんの可能性があるということで、何事も健康が一番大切であると実感をしました。健康でないと食べたいものも制限され、飲みたいお酒も控えないといけません。仲間と美味しく食事をして笑いあえることが一番メンタルヘルスの改善につながる事だと思います。その為には、会員同士の親睦が大切であり、若い人がロータリーに参加したくなるような、親睦と奉仕活動を通して気づきや学びが出来るような場を歴代会長同様、作っていければと思います。また、世界の人の健康に役立てるよう引き続きポリオ撲滅には精力的に対応していきたいと考えております。
これからの一年皆様のご期待に添えるよう、最善の努力をおこなってまいりますので、会員皆様方の引き続きのご支援とご指導の程、よろしくお願い申し上げます。